気球ツアーで有名なカッパドキアの気候と地域区分が丸わかり。カッパドキア観光の前に必ずチェックしておきたい情報をまとめました。
自然の風で岩が削られて出来た風景にカッパドキアの人々が人力で削り住居や宗教施設などとして活用されたのがこのカッパドキア。
その奇岩群を空から見る気球ツアーが有名でトルコ観光には欠かせない地域になりました。
目次
カッパドキアの歴史
紀元前8000頃にはすでに人間が生活していたと言われています。紀元前12-13世紀頃には巨大な勢力を誇っていたヒッタイト王国の中心地としてカッパドキアは栄えていたそうです。
紀元前4世紀にはビザンツ帝国の領土となり、キリスト教を信仰する人々がカッパドキアの岩の洞窟を住居として利用し始めました。
その後カッパドキアはイスラム勢力の支配下におかれましたが、その後もクリスチャンたちはひっそりと迫害を逃れるようにこの地で生活していました。
1923年にトルコ共和国が成立したことをきっかけにギリシャとの住民交換が行われカッパドキアでキリスト教を信仰する人はいなくなりました。
キノコ状の岩の仕組み
数千年前に火山噴火を繰り返し、火山灰と溶岩が蓄積し層となりました。
その後長い年月をかけて風や雨で岩が侵食され始めましたが柔らかい層が先に流されて上の硬い層がそのままの残り、あのような形になっています。
カッパドキアの気候
カッパドキアの気候は乾燥しており、冬には雪も積もります。6月に僕たちがカッパドキアを旅行した際、日中はトレーナーを着用し、朝方や夜はウルトラダウンを着ていて行動しました。
2018年6月のカッパドキアの服装がブログから見ることが出来ます。
気球ツアーに参加する場合は早朝の集合に加え上空へ飛ぶため想定より暖かい格好をすることをおすすめします。
平均気温グラフ
グラフからも分かる通り日中と夜中の気温差が激しく、冬にはマイナスまで冷え込みます。
真夏でも最低気温が13度前後となるのでジャケットはどのシーズンでも必須持ち物になります。
カッパドキア4つの地域区分
カッパドキア観光の街は大きく以下の4つに分けることができます。
- 下の3つを結ぶ中心地にあり観光客でにぎわうギョレメ
- 遠方からのバス発着や空港のあるネヴシェヒル
- ハイランクなホテルが多いユルギュップ
- 川のほとりにある静かなアヴァノス
これらの街は1時間に一本ペースでバスが巡行しています。各拠点ごとにユニークなスポットがあるのでタクシーやレンタカーなどを使って回って見ることもおすすめ。
時間を割けない場合は中心地ギョレメに宿泊しツアーなど出回るのが一般的。
ギョレメについて
街自体は小さく徒歩で散策することができます。特徴はやはり洞窟ホテルが多いこと。かつて作られた洞窟を再利用した小さなホテルが町中にあります。
気球ツアーもここから出発する会社が多く街の外れで打ち上がる。
洞窟教会が集まるギョレメ野外博物館までは徒歩15分。
アヴァノスまでの道のりで
- チャウシン
- パシャバー
- セルヴェ博物館
ユルギュップまでの道のりにクズル・チュクルなどがあります。
洞窟ホテルが集まるギョレメ
かつてアッパドキアの人々が暮らしていた洞窟を再利用し、ホテルとして利用されることが多いギョレメ地区にはたくさんの洞窟ホテルがあります。
カッパドキア滞在の特別な記念になること間違いないなしの洞窟ホテル10選を実際にカッパドキアに行った僕が以下の記事でセレクトしました。
ネヴシェヒルについて
郊外に空港があるがほとんどのホテルが送迎サービスを行っているため、あまり寄る機会がない街ではあるが県都。
中級のホテルやロカンタがあるくらいで特に見所は少ない。県都なので街の規模1番。
ユルギュップについて
比較的高級ホテルが多いのが特徴。ロカンタやお土産やさん、銀行、ホテルが集まるエリア。
ダムサ川を超えたところには日本人や中国人の団体ツアー客が宿泊する高級ホテルが多く立ち並んでいます。
ユルギュップからネヴシェヒルの途中にはオルタヒサール・ウチヒサールと眺望の良い小さな村がありホテルの宿泊先にする人も多い。
オルタヒサール
奇岩要塞がそびえる町オルタヒサール。高さ80mの岩を利用した要塞は10層にも分かれており通路が掘られています。
頂上まで歩いて行くことが可能で、ハッサン山やウチヒサールの眺めが最高。
ツアーに組み込まれていることが少ないので自力で行く必要があります。
ウチヒサール
カッパドキアの中でも最高の眺望の呼び声の高い町で尖った城塞を意味するウチヒサール。
ひときわ高い岩を中心としてその周りの岩にも住居があり、実際に地震の影響で退去命令が出るまで住居として活用されていました。
岩の小窓は鳩の出入り口。糞を谷底ある葡萄畑の肥料として活用するため、窓枠には鳩が集まるようにペイントされていたのが今も残っている。
アヴァノスについて
黒海に注ぎ込むトルコで一番長い川クズル・ウルマック川のほとりにある町。
素焼きのポッテリーが有名で、陶芸の素材は横に流れるクズル・ウルマック川の底土が利用されています。ツアーの合間にこの町で陶芸体験などが組み込まれていることが多い。
町の7割の男性がポッテリーに関係する仕事についており、地域の最重要産業でもある。
アヴァノスからユルギュップへの途中にあるデヴレントの谷は夕焼けを見るに最高のポイント。あまり人の手が入れられていないので自由に岩の間も歩くことができます。
アヴァノスを拠点とする外国人観光客はそれほどいないので、ゆったりとステイしたい旅行者にオススメのエリアです。